GPZ900R ニンジャ A16 修理 その2 ガソリンタンク 錆取り コーティング その経緯とか 初見車あるある とか 

 

と申しますか、私の動線中の圏央道は何処も渋滞の名所だと言う事に至りました現在... 

 

平日の日中に20kmを越える事がザラです。

 

結局昔ながらの下道を行く事も少なく無く... 一度知った便利が無くなるとね...笑

 

便利な筈の高速で低速はちょっと憂鬱です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんのかんのを始める前に、オーバーホール済と言うヘッド関係を洗って置きましょうかと言う事で

 

コンプレッションと、リークテスターをしまして進めます。

 

訳の解らない症例の場合、確証を取る作業が大事ですので。

 

キャブセットで入庫してコンロッド曲がってる事も有る時代ですから... 

 

 

一旦EngはOKとしまして、主元に近づいて行きます。

 

1年前に、他店主さんが納得いくまでの納車整備をして在ると言う事でしたので、それを鵜呑みに、幾つかの原因を予想はしては居ましたが...

 

これは予想通りにはいかないかもね...

 

上記テストの為タンクを降ろすと、そんな事を思う様な事が起きて居ました... (;´▽`A``

 

 

 

 

 

 

えっ!?...

 

 

 

 

A16は排気ガス規制対象ですので、2次エアシステムが存在します。 

 

そのバルブホースがエアボックスから外れて居る上に屈折...

 

なんと斬新なブラインド方法... (;゚Д゚) <負圧も塞いでよ...

 

 

びっくりした♨

 

 

 

 

 

 

同様に、IGコイルでLLCリザーバーホースも潰して居ました...

 

これでLLCが行き来しにくかったら何がどうなるか想像は容易いですよね...。

 

 

なんか怖いなこの900... と、思い始めたのはこの頃ですが、序章に過ぎませんでしたね。(~_~;)

 

 

 

 

 

ま、一先ずやたら手が汚れるから洗うか

 

の画

 

綺麗好きとか、サービスだとか言う事じゃないんですよ。

 

綺麗なバイクの不調率は低く、汚いバイクの不調率は高いのは絶対ですし。

 

好調にするつもりでしたし

 

行く先の不具合を発見しやすいのが一番です。

 

ニンジャも今や色々置きるし...今しかキチンと治せない部位も有りますからね (^-^;

 

その辺は更に後述です

 

 

 

本丸

 

 

 

 

 

キャブのボトムドレンにホースを繋いで、内部のガスを抜いて中身をチェックすると言う行程です。

 

1気筒ずつ把握して視て行くのですが、この画像のゴミ量が1気筒分です。

 

これは結構な衝撃でした...

 

見た事ない... 笑

 

ドレンを開き、透明なホースの中をガスがツツーっとトレーに向かって出て来る訳ですが

 

通常は、多少異物が在っても目視出来る程の量では有りませんので...トレーに移してやっと確認出来るって感じですけど...

 

もうね

 

ここまで来ると凄いですよ

 

アレに近いですね

 

ウォータースライダー 

 

あれでヒトが飛び出て来る感覚

 

 

見た事無い珍事にビックリ動転して、思わず持ってるホースを摘まんでゴミが出ない様にしちゃったくらいです... (;´▽`A``

 

なんか黒いの来た!! ってね。

 

2気筒目からは面白がれました♨

 

 

 

と言う事で、早々に御報告の上、作業メニューは、選択肢の内で重い方へ...

 

 

 

タンクからですね...

 

 

 

 

ガスを抜き取りますが、3段階の濾過をして移します。

 

その段階では、ストレーナーに残留する異物確認出来ませんでしたので、楽観視して居りました。

 

 

以前の車両では、無色で乾燥すると結晶化する異物によるオーバーフローが絶えず...

 

その濾過ガスを共有したお友達の好調車両もオーバーフローする...なんて事も有りましたし...感染症と言うか... 笑

 

以降、ガスの取り扱いには神経をとがらせる様に成りました。

 

ガソリンフィルターなんて然程の意味を持たないと思って居ります。

 

 

今回もトドの詰まりは、その各、濾過材をすり抜けて、片手の平程のサラサラ黒錆ツブが出て来ました。 

 

元、鉄ですからね。ブラストメディアと同じと思って良いのではないでしょうか...

 

何が起きるか想像付きますね...。 危ないです。

 

 

 

の前に

 

 

 

 

 

積車に積んで持って来ますが、中には、道中に縛って揺られる事で、チョイ漏れしちゃう車両や、シリンダーに入ってしまう車両が有ります。油面キャパやら色々条件は有るんですけどね。

 

此方は積む前から少しガス臭がして、通常消える匂いが消えませんでしたので、何か起きてる事は想像付きました。

 

その原因はキャブ周りでは無くって、キャップでした...

 

 

皆さんのエアプレーンタンクキャップは外すとコンナ感じで

 

キャップはキャップで色々有るので点検清掃しOK。記事的には割愛します。

 

 

 

こんなタンクの画。 良くに目に着く感じかと。

 

でも、構造仕組みと言うか、気をつける事だったりを意識された事は少ないかもですよね...

 

 

画像で解る様に汚れて居ます。

 

汚れるのは仕方ない事では有りますが、これも注意する事で不調を防げたりします。

 

 

 

 

汚いので洗うと、洗剤が水たまりに成りました...

 

= キャップから溢れたガソリンが同様に溜まると言う事です。

 

B矢印の穴から排出される筈の液が排出されません。

 

詰まって居るんですね...

 

 

話しは前後しますが、満タン給油は攻めてもAの部位迄にしましょうね。

 

特に理由なく、塗面を痛めたり、こうした不具合を誘発させる事に成りますので、習慣になさって下さい。

 

 

本題に戻ります。

 

 

 

 

前述の穴から出た過剰ガスなどは、タンクの中を通ったパイプを伝って、後方や下方より排出されます。

 

このラインの導通を確認する事も大事な作業です。ホコリなどが満載だと、詰まります。

 

御留意のほど。

 

+

 

タンクの中を通ると言う事は、中でパイプが錆びて穴が開いても、ココからガスが漏る事が在ると言う事です。

 

中には、経年等により、パイプとタンク外壁のロウ付けが剥離し、漏るなんて事も起きて来て居ます。

 

その辺もチェックしないと成りません。ソコソコ大変です。 (;´▽`A``

 

忙しい車両販売店などで、症状が無ければ、給油口からタンク内部を覗き、見える範囲が綺麗なら、少しガス抜きチェックしてOKに成ってしまっても仕方ないのかなぁと言うか、その位が一般的です。

 

 

ただ、オーナーさんは、購入時にタンクは大丈夫なのかと確認し、7か月ほどの作業期間が在ったそうなので... 

 

似た様な単身運用店(ウチはお手伝いに来て貰う事が在るけども)との事ですから、7ヶ月それだけやれるなら凄いって話しで。そうではない訳ですけど。 

 

親切なお店さん...と言うか、この頃のカワサキのウィークポイントを御存じの方でしたら...見てあげても良いかなぁと思うんですけどね。

 

発生事後の事ですので誰でも何とでも言えますから...

 

 私はそういう意味、下を見ないで行こうと思ってます。

 

 

 

コックストレーナーや、燃料計ゲージを外します。

 

カワサキのフロートゲージは概ねこうです。

 

朽ちてしまうので、出る内に新品交換ですね。 交換歴の無い車両は変えて置いて良いぐらい逝ってます。

 

ZRX1200でもボチボチ来てます。

 

根源と成る部位ですので甘くみない方が良いです。

 

キャブを洗っても再発しますからね。

 

お客さんは作業費と言う一番払いたく無いであろうお金を沢山払う様です。

 

その場凌ぎの作業では継続しない事ですから、当店の場合キャブOHだけで済むケースは稀と言っても良いと思います。

 

一度で長期再発せぬ様、元を絶たねばなりません。 (;´∀`)

 

 

 

 

 

内視カメラでチェックしてます。

 

日付合わせは面倒で... そして扱いが悪いのか、撮影機能が逝ってしまいました。笑

 

メチャクチャ酷い錆び、荒れは無いのですが、天井部を中心に錆びが降って来た様です。

 

満タンにしてるから! って方も多くは、天井迄は浸かって居ないと言う事を御理解下さい。

 

錆びますし、車載状況ではどうやっても天井は浸からない車種が存在します。

 

降って来た錆びで再発する事も有ります。 錆取り作業の難しい形状の車種に多いです...

 

プロのコーティング屋さんもやってくれない様な形状の車種ですね。

 

こうした対策には錆の除去と、内壁コーティングが必須ですが、天井や、キャップ周辺の段付きを完璧コートするには、本当に神経を使います...シンドイっす。

 

これだと私レベルの作業では根絶できない可能性もありますし、今回はいつものプロにお任せしました。

 

 

 

 

コーティング後です。

 

均一性の有る膜で全面キッチリ綺麗に成って居ます。

 

報告画像は内視カメラにより、全面の具合を確認撮影し、お客様へお送りします。

 

ここまでやって、濾過した新ガスを入れ、保険を掛けた作業も盛り込んで、やっとタンクが安心できるって事ですので、次回は下流のキャブの作業を書いて行こうと思います。

 

 

ますますスマホで見難いHPに成って参りました♨笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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