AMA仕様の特徴で有る、リアショックのアッパーマウントを交わす加工...
そしてカットによって生じる腿の干渉点のアンコ盛りを、極々自然な形状と範囲で...
初期カタナのバックスキン調表皮を使い、後ろの3本ラインは継続して再現する...
これらが基本コンセプトです。
全て難しいんです。^^;
表皮は硬化してるし、これの他に変りが無い皮。
現存する品番の同質感とされるシート表皮は色が全然違う。
オーナー様は、現皮で良いと仰って下さったのですが、私が固執しました... m(_ _;)m
だってこの皮良いんですもんね。
他の似てるのとは違うんですものね。^^;
なもので、自身、皮問屋街へ行って歩いたり、メーカー問い合わせをしたり...
専門外ですが、可能な限り周囲の助力も得て調べるも、案の定、どうにもならないで、此方のシート屋さんに皮の調査から製造までを泣きついた訳です。^^;
大変尽力頂きました。
実際に、最終的には、過去この皮の取り扱いをして居た会社でしたり、沢山のメーカー、生産者、コンストラクターさんと精通されていらっしゃるので、お仕事仲間さんを含め、各社にこのシート用に同じ皮の製造を打診して下さったりも。
まぁ..何処とか何処とか... なんて言う下世話な事は書けませんがね。
守秘義務の発生する様な企業と言う事です。
ですので、環境負荷的に再製造が難しい素材が有ったりなんかと言う事も起きますな...
そうこうして頂く間に1年が経ってしまいました。^^;
タンデムシートの3本ラインは、メーカー純正新品シートでも、時間が経つと浮いて来る個体すら有るので、多くのシート屋さんは経験則から、なかなかトライして頂けませんでしたし。^^;
オーナーシェフさん的なシート屋さんですので、話が通じやすかったかな。
細部にまで手を入れて頂けました。
フチの巻き込み部は皮が擦り切れがちですので、この表皮を使う事に対しての対策も各部になされて居ます。^^
ウレタンも、週種類のオーダー品を使用して乗り心地に対する拘りが有るらしいです。
メーカー系の開発車用などの仕事も多い様ですので技も多様な訳ですねぇ♪
余り感じた事の無い感触のシートです。
沈むけど、コシは強いので、良いクッションの様です。
そう言うマットレスが有った様な... 笑
私で言う治具。 先方で言うゲージを作成しながら、当方でお願いして居た形状を、縦横3Dで調整をしつつ、依頼内容の再現性のみに囚われず、実用面に置ける、職人さんならではの視点で、技や配慮と言う魂入れてもらいました。^^
我々素人には分からない部分ですからね。
言われた事だけやりましたーって返されて、変なのになってても困りますもの ^^;
本物達みたいなルックスで自然な形状ですが、問題のサス受け箇所もこれなら寛容頂けると思います。
仮置きしてみました♪
タンクが社外ですし、稼働調整部位が多いので、課題は有りますね。
一先ず無加工で出来るキャッチ位置を調整してから
未だちょっと難なので
ちょちょいと、こさえもんをして対策しました。
この辺も、もうちょい詰めましょう。
と言う事で、シミ落としする間合いをみつつ、先へ進めます。
シートはこれにて一旦完結。
市販オフセットではチェーンラインに関する各部の帳尻が出ないのでした。
アッチをこーして、それをアーしないとソレがドー!とかして、オリジナル位置に配置。
なによりこのイカツイ...マジックエンジン...
締めシロは純正同寸ですが、ロックワッシャーのみは心許なく、小細工。
足りない気すらしますね。^^;
引き続きまして。
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