今回は、2台分の部品を、それぞれ違う粉、仕上がりで塗り分けましたので、イマイチ画像じゃ伝わらない部分も有りますが、掲載して行こうと思います。
先ず、表題画像は、全身黒光りしちゃって凄い、近年型のお車に併せますので、艶有黒パウダーに、クリアを重ねた物です。
ぽってりした膜感が素晴らしくて、艶の感じも厚い、グロスや飴の様な感じが見受けられるかと思います。
此方の画像のパイプステーは、艶有黒で、クリアを入れないバージョンです。
車体全体のバランス、位置、質感、部品意等を考慮して選定してます。
艶光の感じは、クリア有りに比較して、著しく劣る事は無いですが、やはり膜厚のソリッドな感じが
有りますので、こういったパイプステー等でしたら尚の事ですが、艶黒オンリーでも良いのかな?
って思ってます。
又、ウレタンと比較し、塗布時ミストが付着しないので、奥行きの有る部品(カウルステーやフレームなど)、パイプ品、穴の奥に塗膜が欲しいとか、液が届かないフレーム補強の中なんて言うシーンではパウダーが抜群に得意な分野だと感じます。
部位でも大きく異なりますが。
透過性の在るクリアがもたらす層が、ポッテリした重厚な艶感を出す物、ソリッドな艶の艶有黒のみ...
好みですね。^^
べらぼうには金額差も有りません。
この他に、つや消し、半艶(五分艶)が選べます。
御依頼時の参考になさって頂ければと思います。
又、どんな物も塗れる訳じゃないんです。
・粉体塗装は電着ですので、通電性の物、加熱に耐える物に限られます。金属って事ですね。
・下地にブラストが必須、+パーカー処理が入りますので、両者に不向き、耐えられない物もアウトです。
・粉ですので調色できません。反面、色差は出ませんけどね。
・コンパウンドによる表面研磨ポリッシュも可能ですが、硬いので道具と昭和の根性が要ります。
素直に業者さん紹介します。相当額するそうですが。
・セラコートやガンコートに比べ、揮発溶剤類に対する耐性は普通です。
・厚みが問題に成る部位には不向きです。
・マスキングは特殊な物で可能ですが、塗り分けは基本的に段差が半端じゃないので止めた方が良さ気です。
・耐熱のデカールなんかは、組み合わせ出来る物も有るらしいですが、市販の物レベルでは不可ですので、ワンオフに成ります。
タンク塗れるじゃん! って思った方は流石です。
やってみたいなぁ... 極膜厚タンク♨
下地にパウダーって言う手も有りますしね。^^
錆びないでしょうなぁ...
パウダーの後のネジ山は、タップ処理が丸です。
そのままだと、多分齧ります。
ネジの素材や処理も選んで居ます
今回は水抜き穴の有る製品でしたので、漬けてから、内部の残留ブラストメディアを排出しました。
こうした事後作業やら、依頼前作業も、普通にウレタンへ出す程度は必要に成ります。
強い膜厚が特徴のパウダーコート
お勧めです
工場さん混んでますので、現在時間は要ります。